ジェフユナイテッド市原・千葉L vs INAC神戸レオネッサ

大会:なでしこリーグ エキサイティングシリーズ第10節

結果:ジェフユナイテッド市原・千葉L 1-1 INAC神戸レオネッサ

場所:フクダ電子アリーナ 観衆3297


昨年の三冠女王、INAC神戸レオネッサ。開幕当初は負けることがニュースになるほどでしたが、今シーズンの最終戦は6位の成績で、ひっそりと幕をおろしました。


ビッグクラブの強さがそのまま代表チームに還元されるのが、現代のトレンドになっています。2010年のバルセロナとスペイン代表。2014年のバイエルンとドイツ代表。そして2011年のINAC神戸となでしこジャパン。しかし先日のカナダ遠征には、INAC神戸からの代表選手はついに2人だけになってしまいました。


今日の試合でも、澤選手、川澄選手、高瀬選手など、個人個人では流石のプレーを見せていました。しかしチームとしては、去年までの面影はまったくありません。「一強の是非」の議論が出ていたのが懐かしく思えるほど、選手達も自信を失っているように見えました。


一度狂ってしまった歯車を、立て直すのは難しいのでしょうね。選手層やクラブ力から見ても、INAC神戸は女子サッカー界を引っ張っていかなくてはいけない存在だと思います。「世界一のクラブを目指す」目標を思い出し、皇后杯での巻き返しに期待したいです。


一方のジェフレディースで目立っていた選手は、キーパーの山根選手。代表では自信がなさそうに映って見えるのですが、この試合では声もよく出ていましたし、特徴を生かしたハイボールの処理も、完璧にこなしていました。来年の女子ワールドカップ。アメリカやドイツに勝つためには、ゴールキーパーの活躍が不可欠になって来ます。世界と戦える「個」を持っている山根選手には、大いに期待したいです。


この試合の観客席には、田中明日菜選手とチ・ソヨン選手の姿が見られました。大勢のファンに囲まれて、一人一人丁寧にサインをしている姿は、とても好感が持てました。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 5.5

満足度 5

女王度 2