浦和レッズＬ vs INAC神戸レオネッサ

結果：浦和レッズＬ　２－３　INAC神戸レオネッサ

場所：浦和駒場スタジアム　観衆3871

春の陽気の中で行われた、なでしこリーグ開幕戦。大型補強で盟主奪還を目指すINAC神戸レオネッサと、昨年の年間女王の浦和レッズレディースの注目の一戦を現地観戦です。

個の力で上回るINACに対抗すべく、浦和は昨年同様「走るサッカー」で徐々にペースを掴んでいきます。その中でポイントになったのが、二人の新加入選手でした。トップの白木選手は、ルーキーとは思えない体の強さで、ポストプレーもしっかり収め、仕掛ける場面でもシュートまで打ち切る力強さがあります。

センターバックの長船選手は、クロスボールをことごとく跳ね返し、挨拶代わりのゴールまで決めました。この二人の大型センターラインは、今後も大きな戦力として期待できそうです。

一方、昨年の開幕戦の借りを返したINAC。特徴である流れるようなパスワークや、サイドバックの攻撃参加などはあまり見られず、コンビネーションとしてはまだまだこれからでしょうか。しかしこのチームに今一番必要なものは、「勝利」という結果でしょう。ここでもし同点にでもされていたら、昨年の悪い流れを断ち切ることができません。

これだけのタレント軍団ですが、勝負にこだわる強い気持ちが、ひしひしと伝わってきた試合でした。最後に代表入りが心配されている澤選手ですが、変わらず流石のプレーを見せてくれました。ピンチの場面では必ず顔を出し、必殺のニアゴールも決まります。最後まであきらめない浦和の粘りも相まって、大満足の開幕戦となりました。

試合採点

ハッスル度　6.5

見応え度　7

名勝負度　7

満足度　7.5

開幕戦度　7