ノジマステラ神奈川相模原 vs スフィーダ世田谷FC

大会:なでしこリーグ2部 第14節

結果:ノジマステラ神奈川相模原 2-0 スフィーダ世田谷FC

場所:相模原ギオンスタジアム 観衆763


ワールドカップ決勝進出で、盛り上がりを見せている「なでしこジャパン」。その一方で、やはり勝たないと見てもらえないという現実にも寂しさを感じます。再びこのスタジアムが満員になるくらいの、なでしこブームは訪れるでしょうか。なでしこリーグ2部、2位のノジマと7位の世田谷の一戦を現地観戦です。


試合開始直後から雨が降り出して、選手達には厳しい環境での試合となりました。それでもスリッピーなピッチの中、「止めて蹴る」の技術はしっかりしていて、2部リーグでも日本の強みを垣間みることができます。


前半は一進一退の展開で、両ゴールキーパーの安定した守備が光ります。特にノジマのリチャード選手のハイボールに対する高さや強さは、外国人選手ならではでした。もっと多くの外国人選手が、なでしこリーグで活躍する姿を見られたらいいんですけどね。


後半に入るとノジマが裏を取る場面が多くなります。後半20分には川島選手が抜け出してキーパーと1対1、これをきっちりと決めて先制。32分にはサイドからのクロスを、田中選手が押し込みました。恐らくワールドカップでの岩渕選手の活躍に、刺激を受けているはずの「ヤングなでしこ」世代。


田中選手はチャンスの場面では必ずゴール前に入り、存在感を示します。圧巻だった川島選手は、3人に囲まれても抜け出すテクニックと、最後まで変わらぬ運動量も見事でした。


一方、今シーズンは苦しんでいる様子が伺える世田谷。ノジマに比べ、ボールを奪った後も攻撃のスイッチが入らず、後ろから追い越していく選手も少なく感じました。ディフェンス陣は体を張って戦っているので、攻撃陣の奮起に期待したいところですね。


試合採点

ハッスル度 5.5

見応え度 6

名勝負度 5.5

満足度 6

ヤングなでしこ世代の逆襲度 6.5