なでしこジャパン vs 北朝鮮

大会:EAFF女子東アジアカップ2015

結果:日本 2-4 北朝鮮

場所:テレビ観戦


ついになでしこジャパンのユニホームから、チャンピオンワッペンが無くなってしまったことに淋しさを感じつつ、これからまた新たな4年間の第一歩が始まります。相手は2011年以降一度も勝てていない、強豪北朝鮮との対戦です。


昨年のアジア大会など、これまで何度も若手選手にチャンスを与えてきた佐々木監督ですが、その都度分かるのはワールドカップ優勝メンバーの偉大さだけでした。この大会ではなんとか若手選手の収穫が欲しいところですが、この試合ではその片鱗が少し見えたのではないでしょうか。


増谷選手のターンからのドリブルや、杉田選手の豪快なロングシュート、横山選手も最後の最後で光るプレーを披露し、個々の高い能力を示してくれたと思います。京川選手のサイドバックは気の毒に思いますが、レギュラー入りするには一番可能性のありそうな、人材難のポジションです。攻撃の起点として面白いアイデアだとは思いますが・・・


ほとんど世界大会に出ていないのに、FIFAランク8位というある意味恐ろしいチーム。そんな相手に急造のディフェンスラインでは守りきれるはずもなく、無惨な4失点。まったく同じ形での失点も大問題です。ワールドカップメンバーには違いを見せてほしかったですが、奮闘したのは川村選手ただ一人。10番を背負った上尾野辺選手にいたっては、ボランチ→サイドハーフ→サイドバックと鬼采配を受ける羽目に。


監督自身も反省していましたが、この日の選手交代は後手を踏んでいた印象を受けました。90分で一人の選手がボールに触る時間は3分くらいと言われていますが、残り2分で投入する選手に、何を期待しているのでしょうか。この大会のメンバーを「チャレンジなでしこ」と名付けていましたが、監督がチャレンジする時間を奪っては、元も子もありません。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6

名勝負度 5.5

満足度 5.5

チャレンジ度 4.5