ブラサカJAPAN vs インド

大会:IBSAブラインドサッカー アジア選手権2015

結果:日本 5-0 インド

場所:国立代々木競技場


フットサルコートリオデジャネイロパラリンピックへの出場権は2枠。もう一つも負けられない、苦しい戦いが続いているブラサカJAPANですが、なんとかリオへの切符を手にいれて欲しいものです。とは言うものの、これがブラインドサッカー初観戦。この大会はスカパーで放送されているので、しっかりルールなど、予習してからの現地観戦です。


タイムアウトや累積ファールなど、サッカーよりもフットサルのほうが近いのかもしれません。サイドフェンスがあるのも特徴ですが、このフェンスの使い方も、戦術としても大きな役割を持っているようです。


そしてブラインドサッカーの最大のポイントは「音」。ボールの音や、監督の指示を頼りにプレーするため、応援はもちろん、ヘリコプターが飛んでも試合中断になるほど、静寂が大前提となります。後方から絶えず指示を出しているゴールキーパーの役割も、サッカー以上に重要かもしれません。


日本はセットプレーからの得点を皮切りに、着実に点数を積み上げていきました。特に後半14分に決めた、川村選手のドリブルからのゴールは見事でした。相手選手を軽くかわすドリブルや、隅を狙ったシュートなどを見ていると、ついつい目隠しされていることを忘れてしまうほど、一つ一つのプレーが驚きの連続です。


結局日本は5得点を重ね、リオへの切符は、最終節へ望みをつなぐことになりました。初めてのブラインドサッカー観戦でしたが、まるでゴルフやテニス会場のように静寂の中、食い入るように選手のプレーを見つめ、得点が入れば一転喜びを爆発させます。その緩急のある会場の雰囲気は、スポーツ観戦の理想的なあり方ではないでしょうか。


それにしても、静寂に集中すればするほど、東京の騒音が耳に入ってくるものですね。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6

名勝負度 5.5

満足度 6.5

驚き度 7