結果:INAC神戸レオネッサ 0-0 浦和レッズL
場所:ノエビアスタジアム神戸 観衆11865
レギュラーシリーズの最終戦。INAC神戸はこの試合に勝つと優勝が決まるだけあって、ホームのノエビアスタジアムに訪れた観衆は、なんと12000人弱。なでしこリーグの会場で、コレオグラフィーが見られる日がやってこようとは・・・
思えば昨年のレギュラーシリーズの最終戦と同じカード。まったく逆のシチュエーションなのも何か因縁めいていますが、浦和が昨年のお返しをする形で、INACの優勝を阻止する結果となりました。
INACは浦和の固い守備を崩すことができず、ほとんどビッグチャンスも無くスコアレスドロー決着です。長いシーズン中の一つの試合として見れば、「こういう試合もあるよね」で済むかもしれませんが、この試合に限ってはそういうわけには行きません。
テレビ中継付きのチャンピオンシップマッチ。1万人以上の観衆で埋まった最高の舞台で、考えられる中での最低の結果と内容の試合を、披露してしまったのです。「見せるべき試合で見せられない」のはこの試合のみならず、Jリーグでもしばし見うけられ、日本サッカーの大きな課題のように思います。
もちろん選手は必死で戦っていました。試合終盤には足をつって走れない選手も多くいたほどです。しかし両チームとも、崩しのアイデアが足りない。強いシュートが枠に行かない。セットプレーに可能性を感じられない。なにより得点の匂いのしない試合ほど、見ていて楽しくないものはありません。
前節の感想でも書きましたが、観客の期待に応えられなくなっているINACのサッカー。この現状を佐々木監督はどう見ているのでしょうか。残念ながら下降曲線が見えてきてしまった代表選手達。この先ワールドカップメンバーからの変化が無いと、いよいよもってオリンピック予選は苦戦必至です。
ポゼッションサッカーで、見る者を魅了してきたINAC神戸。しかし現在、質の高いサッカーは日テレベレーザへと取って変わられようとしています。ワクワクするようなサッカーが見せられなくなっていることが、優勝を逃したことよりも、深刻な問題に見えてくるのです。
試合採点
ハッスル度 4
見応え度 4
名勝負度 5
満足度 2
ワクワク度 2
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