結果:ジェフユナイテッド千葉L 1-1 INAC神戸レオネッサ
場所:フクダ電子アリーナ 観衆1830
エキサイティングシリーズの開幕戦を現地観戦です。つい2週間ほど前に観戦したばかりのこのカード。その時の試合よりも観客数が半減していることに、この難解な2ステージ制が、魅力あるシステムになっていない証拠ではないでしょうか。
レギュラーシリーズ優勝を逃したINACは、メンバーも変えてきました。近賀選手や川澄選手が先発復帰して、鮫島選手をサイドハーフへ。いわゆる御馴染みの「なでしこメンバー」で、再起を図ってきたわけですが、松田監督の象徴でもあった伊藤香菜子選手を下げたことに、決意のようなものを感じます。
序盤から千葉のお株を奪うハードワークでプレッシャーを与えいくと、前半27分、川澄選手のクロスから中島選手がダイビングヘッドで先制点を挙げます。実に2試合ぶりの得点は、INACでは珍しいアーリークロスからの得点でした。
ゴールを決めた中島選手ですが、この日はサイドバックでのスタートポジション。しかし、ほとんどの時間を中央や前線にポジショニングして、神出鬼没にピッチを走り回ります。千葉ディフェンス陣も撹乱されましたが、これほど自由を与えられているサイドバックを初めて見ました。監督の指示なのか、本人の判断なのかは気になるところです。
その6分後、千葉はコーナーキックから菅澤選手が豪快ヘッドを叩き込み、あっさり同点に追いつきます。この日の千葉は、ほとんどの時間を守備に追われていましたが、キーパー山根選手が大きな壁として立ちはだかりました。
良いプレーを続けていても、どこかで一つミスをしてしまう印象の山根選手でしたが、今日のプレーは最後まで安定感抜群。ファインセーブ連発で、千葉の勝ち点1獲得に大きく貢献していました。試合はこのままドロー決着。前回と同じ結果でしたが、内容は今日の試合のほうが、球際の激しいぶつかり合いの試合になっていました。
しかしINACは、レギュラーシリーズからの失速感は否めません。ボール保持率の割にチャンスの数が少ない攻撃も改善されていません。一時的な調子の波であれば良いですが、代表クラスの選手を復帰させてのこの内容に、根の深さを感じてしまうのです。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 5.5
名勝負度 6
満足度 5.5
ハードワーク度 6
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