東京ヴェルディ vs ジュビロ磐田

大会:JリーグD2 第39節

結果:東京ヴェルディ 0-3 ジュビロ磐田

場所:味の素スタジアム 観衆16629


J2リーグ、2位の磐田と6位の東京Vの上位対決。東京Vにとって、2008年以来のJ1復帰に向けて絶好のチャンス。なんとかプレーオフ圏内に踏みとどまりたいところでしょう。飛田給駅の急行列車も臨時停車になるほど、注目の一戦を現地観戦です。


序盤からペースを握っていたのは東京Vでしたが、この試合のハイライトは前半24分に訪れます。磐田の森下選手が、ペナルティエリア内でハンドを犯して一発レッド。PKを与えるとともに、前半から10人での戦いを余儀なくされてしまします。


しかしこの絶体絶命のピンチをカミンスキー選手がPKストップ。磐田の窮地を救いました。どんなスポーツでも、数的不利は絶対的なハンデとなるものですが、サッカーに限ってはそうとも言えません。時に状況が好転することすらあるから面白いものです。


ワールドカップでのギリシャ戦も記憶に新しい所ですが、選手のやることが、ハッキリするのも理由の一つかもしれません。特にこの状況での監督の采配は、腕の見せ所とも言えるでしょう。前半のうちに素早く2枚の交代カードを切った名波監督。選手に明確なメッセージを伝えると、後半にはまったく数的不利を感じることなく、見事なカウンターからの3得点。


ハリルホジッチ監督が見たら喜びそうな速攻でしたが、2得点のアダイウトン選手の突破はすごい迫力でした。東京Vにとっては、10人の磐田相手に勝ち点を重ねる絶好のチャンスでしたが、まさかの返り討ちを受けるはめに。


つくづくあのPKが決まっていればと、タラレバを言いたくなりまが、これがサッカーの面白さでもあります。ホームの味スタに1万人以上を集めてのビッグマッチで、ダメージも大きい敗戦となってしまいました。


試合採点

ハッスル度 5.5

見応え度 6

名勝負度 5

満足度 5

返り討ち度 7