結果:浦和レッズ 1-1 川崎フロンターレ
場所:埼玉スタジアム2002 観衆46597
Jリーグも残り2節。年間順位、2位の浦和と6位の川崎の上位対決という以上に、Jリーグ屈指の攻撃力を誇る両チームの対戦に、いやが上にも期待感が高まります。曇り空の中、見事なコレオグラフィーも浮かび上がった、埼スタからの現地観戦です。
川崎は大久保選手、浦和は森脇選手がともに出場停止。特に川崎にとって大久保選手の抜けた穴は大きいですが、この日は中村憲剛選手を一列上げて対応。時には中村選手のワントップにも見えるようなフォーメーションで、変化を加えて来ました。
この試合でのキープレーヤーになっていた2人の外国人選手。浦和のズラタン選手と川崎のエウシーニョ選手。共にボールを失わない、力強いキープ力が光っていましたが、特にズラタン選手のポストプレーは、浦和にとって大きな武器になっていました。
共に攻守の入れ替えの早い、見応えのある攻防が続きますが、セカンドボールを拾う浦和がペースを握る展開となります。前半28分に興梠選手がループシュートを決めると、前半終了間際、森谷選手が見事なターンからのファインゴールで応戦。劣勢となっていた川崎にとっては、大きな同点ゴールでした。
前半からのハイペースで、後半に入ると序所に失速してしまう両チーム。スペースも空いてきて、カウンターの応酬になる場面も多くなります。それはそれでスリリングな展開ですが、浦和のサイドチェンジを使ったダイナミックな攻撃や、川崎の緻密なパスサッカーは影を潜めてしまいます。
結局このままドロー決着。浦和にとっては試合を優勢に進めていただけに、年間優勝が遠のく痛い勝ち点1となってしまいました。
さて、この結果を受けて年間順位は広島が勝ち点2の差で、最終節を迎えることになりました。ファーストステージの優勝は、それなりに注目されましたが、セカンドステージの優勝争いは、年間順位と興味が分散されている印象です。タイトル争いに絡めるチームが多いことは、話題が増えて面白いですが、目指しているのはセカンドステージの優勝なのか、年間優勝なのか。焦点がぼやけてしまっている感は否めません。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 6.5
名勝負度 6
満足度 6
攻撃的度 6
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