浦和レッズ vs ガンバ大阪

大会:Jリーグチャンピオンシップ 準決勝

結果:浦和レッズ 1-3 ガンバ大阪

場所:埼玉スタジアム2002 観衆40696


注目のチャンピオンシップ準決勝、浦和レッズとガンバ大阪のナショナルダービーを現地観戦して来ました。思えば今シーズンの開幕戦、FUJI XEROX SUPER CUPもこのカード。両クラブとも良い成績を残しているからこそ、大舞台での対戦も多くなるものです。いつかは日本のクラシコと呼ばれるような、歴史と伝統のあるカードに成熟して行って欲しいものです。


試合が動き出したのは後半開始早々でした。大森選手が奪ったボールを今野選手が決めてG大阪が先制。これで浦和が攻撃的に出ることにより、一気に展開が早くなります。浦和は得意のパスサッカー、G大阪は素早いカウンター、お互いの持ち味を生かした攻撃で、何度もチャンスを作り出しました。


後半27分、宇佐美選手の交代直後にズラタン選手が同点ゴール。G大阪にとっては嫌な流れになりましたが、慌てることなく大人のサッカーが出来るのも、G大阪の強味です。後半30分で3枚のカードを使い切り、90分で勝負を決めたかった浦和。アディショナルタイムに武藤選手のヘディングシュートを、東口選手がビッグセーブ。浦和を延長戦へと引きずり込んだ、東口選手の勝敗を分けたビッグプレーでした。


丹羽選手のキラーバックパス→ポスト直撃→カウンター→藤春選手の右足ボレー。この一連の流れは、今後2度とお目にかかれないような面白いシーンでした。ジェットコースターのようなスリリングな展開で、このような大舞台にはうってつけですね。


ラストの遠藤選手のフリーキックも流石。消耗戦となった試合でしたが、最後は交代カードの差が勝敗を分けたように思います。浦和にとっては興梠選手の欠場も痛かったですね。ということで、チャンピオンシップらしい白熱した試合となりましたが、運営面では課題もあるように映りました。


この試合の観衆は4万人。決して悪い数字ではありませんが、Jリーグ屈指の好カードにしては淋しい数字です。チケットが売り出されたのも2日前。スタジアムでの仕掛けや演出なども一切無く、普段通りの浦和のホームゲームという感じでした。チャンピオンシップという「スペシャル感」はゼロ。試合のクオリティだけに頼るのではなく、Jリーグ側にも、やるべきことが山のようにあるのではないでしょうか。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 7

名勝負度 7

満足度 7

チャンピオンシップ度 6