結果:FCバルセロナ 3-0 広州恒大
場所:横浜国際総合競技場 観衆63870
サッカー好きなら誰もが見たいクラブがバルセロナ。そんな歴代バルサの中でも、史上最強と噂されるチームを日本で見られるわけですから、Jリーグとはケタ違いのチケット代も安い物です。広州恒大サポーターも多く訪れていましたが、ほとんどはバルセロナ目当てで訪れた人達。食い入るように見つめる様子は、Jリーグや日本代表戦の雰囲気とは大きく異なり、新鮮味がありました。
残念ながらと言うか、やはりと言うか、メッシ・ネイマール両選手の出場はありませんでした。しかしMSNで唯一の出場となったスアレス選手が、2人の穴を補う十分な活躍を見せてくれます。圧巻だった胸トラップからの2点目以外も、スアレス選手らしい見事なハットトリック。
試合自体の興味は2点目が入った時点で決し、後はバルセロナがどんなゴールを見せてくれるかに集中します。ポゼッション73%のボール回し。そのほとんどがダイレクトで、ショートとロングを組み合わせた美しいパスサッカー。引いた相手でもお構いなしに、密集地帯を崩しに行く所が、バルサたるゆえんでシビれます。
その中心でタクトを振るうイニエスタ選手は、まだまだ存在感抜群ですね。アジアでは敵無しの広州恒大。強化予算も欧州のビッククラブ並みで、スコラーリ監督も名前負けしていません。流石のバルセロナでも、舐めてかかると痛い目に合うのではと予想していたのですが、ほとんど何もさせてもらえず完敗。
これほどの差に多少ショッキングではありましたが、広州恒大と同じカウンターサッカーでも、広島相手だったら意外と噛み合ったのではと興味が沸きました。試合後半にはウェーブが起こるなど、試合自体はいささか緊張感に欠ける展開でしたが、バルセロナらしさは十分見ることができました。
近年、日本代表やJリーグでも、パスサッカーを主体とするクラブが減ってきて、ワクワクするようなプレーにお目にかかれなくなっています。しかし、こうしてパスサッカーの最高峰を目の当たりにすると、やはりサッカーの楽しさはここにありと、再確認することができました。日本代表にも、再びここの高みを目指して欲しいものです。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 6.5
名勝負度 4.5
満足度 6.5
美しさ度 7
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