結果:アルビレックス新潟L 0-1 INAC神戸レオネッサ
場所:等々力陸上競技場 観衆20379
「嘘だろ!」という出来事が起きた試合でしたが、午前中は交通機関の乱れなどもあり、会場到着まで一苦労。それでも2万人以上で埋まったスタジアムは壮観。澤選手の引退試合という一面もありますが、なでしこジャパン以外の試合での2万人超えは、感慨深いものがありますね。誰もが見たかったシーンを見せてくれた、皇后杯決勝戦を現地観戦です。
試合は決勝戦らしく固い展開に。もともと守備力の高さを武器に勝ち上がって来た新潟ですので、さすがのINACでもやすやすとは攻撃させてもらえません。その上で決勝戦という特別集中力の高まる環境では、普段では出ないような一歩も伸びて来ます。
互いに集中した守備の中では、決勝戦が膠着した展開が多くなるのは必然なのかもしれません。僕のような好勝負を期待している人もいたでしょうが、この試合に限っては、澤選手が得点を取れるかの一点。スタジアムの雰囲気も、そう願っているように感じられました。
前半からINACのコーナーキックも、澤選手に合わせるボールが多く、チームとしても得点を取らせたいという意思が感じられます。
それでもゴールを決めるのが難しいのがサッカー。ボランチの選手の得点を期待するならなおさらです。だからこそ後半33分に、ヘディングで叩きこんだ澤選手のゴールは「嘘だろ!」の一言でした。スタジアム内のほとんどの人が、望んでいたゴールを見せてくれた澤選手。
2011年の復興試合でカズ選手が決めたゴールを思い出しましたが、決めて欲しい時に決めるのがスーパースターの証。自らので決勝ゴールで引退試合に華を添えた伝説っぷりに、ただただ驚くばかりです。最高の形で選手生活に幕を閉じた澤選手。
僕の印象に残っているのは、やはり2011年のワールドカップです。アメリカ戦の同点ゴールはもちろん、ドイツ戦での縦横無尽ぶりは驚きでした。オシムさんも「全能のコンダクター」と評するほどの完璧なサッカー選手。澤選手を見るだけでもチケット代を払う価値のある選手でした。今後の活躍にも期待するばかりです。
最後に少し割を食ってしまった新潟ですが、とてもやりにくい特殊な環境の中でも、新潟らしさは発揮していたと思います。Jリーグとなんら変わらない雰囲気を作っていた、新潟サポーターも素晴らしかったですね。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 6
名勝負度 6
満足度 7
レジェンド度 10
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