なでしこジャパン vs 中国

大会:リオオリンピックアジア最終予選2016

結果:日本 1-2 中国

場所:テレビ観戦


どんな名選手や名チームであっても、必ず終焉はやってくるもの。分かっているものの、それを目の当たりにすることは、本当に寂しいものですね。かつてマラソン女王の高橋尚子さんが、アレム選手に抜き去られていくシーンを思い出すほど、衝撃的で残酷な試合内容となってしまいました。


試合開始直後からガチガチに固い選手達。地に足が付いていない様子で、最初の一歩がどうしても遅れてしまいます。信じられないようなパスミスも続き、目を疑うような形での失点。何度も逆境を跳ね返してきた選手達でしたが、ここまで追いつめられていたのだと、驚きさえ感じました。


焦りの色は伺え、宮間選手ですら平常心を乱しているように映ります。後半途中からは、なでしこジャパンの代名詞の「パスサッカー」を捨て、ただ放り込むだけにサッカーに。「勝つ時は汚くても良いが、負ける時は美しく」とはヨハン・クライフ氏の言葉ですが、国民栄誉賞までのぼりつめたチームの最後は、美しく散ることはできませんでした。


一応わずかな可能性は残っているようなので、まだ総括すべきではないですが、2試合残しての事実上の終戦は、受け入れがたい結果となってしまいました。やはり悔やまれるの初戦。初戦を落として、ズルズルと敗れ去っていくチームを何度も見てきましたが、この「なでしこジャパン」だけは、巻き返すだけの強さとメンタルを、持ち合わせていると信じていたのですが・・・


試合採点

ハッスル度 4

見応え度 2

名勝負度 4

満足度 2

寂しさ度 10