日テレ・ベレーザ vs 浦和レッズL

大会:なでしこリーグ1部 第1節

結果:日テレ・ベレーザ 1-1 浦和レッズL

場所:味の素フィールド西が丘 観衆2068


なでしこジャパンの敗退によって、観客動員の落ち込みも心配されていましたが、スタジアムには2000人以上の観衆が集まり、「女子サッカーを盛り上げよう」という垂れ幕も見かけるなど、なでしこリーグ自体も根付いてきてることが実感できた会場内でした。ライバル同士の対戦となった、なでしこリーグ開幕戦を現地観戦です。


浦和は前半7分、右サイドからのクロスを後藤選手が決めて先制。ファーストシュートが得点につながる効率の良い攻撃でしたが、その後は攻め手を欠き、拮抗した展開が続くことになります。追うベレーザは何度もゴール前まで迫りますが、シュートまではなかなか打ち切れません。


単純なクロスでは長船選手に跳ね返されるため、ゴール前も細かいパスワークで打開を図ります。それが功を奏したのが後半29分。有吉選手が敵陣深く切り込み、隅田選手が押し込んで同点ゴールを決めました。その後は一進一退の展開に。お互いにビックチャンスを迎えますが、両ディフェンス陣も体を張って守り切り、そのままドロー決着となりました。


両チーム合わせてシュート数10本と、チャンスの少ない試合でしたが、ゴール前での激しい攻防など、ライバル同士らしい見応えのある試合でした。ベレーザはまだ連携ミスなども目立ち、浦和のプレスにも苦しみましたが、同点ゴールで見せたような細かいパスワークは、今シーズンも健在のようです。これから連携が深まっていけば、さらにベレーザらしいパスサッカーを見せてくれることでしょう。


一方チャンスの数は少なかった浦和ですが、体を張った守備などディフェンスラインはよく機能していました。特に目立った活躍を見せたのが北川選手。守備面での予測能力の高さや、攻撃時の推進力もあります。華のある選手ですし、猶本選手と「ダブルヒカル」をもっとプッシュしても面白いかもしれませんね。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6.5

満足度 6

拮抗度 6.5