日本 vs シリア

大会:FIFAワールドカップ アジア2次予選

結果:日本 5-0 シリア

場所:埼玉スタジアム2002 観衆57475


この試合を決勝戦と位置付けたハリルホジッチ監督。緩すぎる相手に大勝しても評価しにくい部分もありますが、その意味ではシリアは今までより一段レベルが上がる相手。今の日本代表の実力を計るにはちょうど良い相手かもしれません。首位通過を賭けたアジア2次予選を現地観戦です。


試合はアフガニスタン戦同様、前半手こずりながらも、終わってみれば5得点と快勝。しかし前の試合と違っていたのは、前半からの出来の良さでした。序盤から勢いを持って入った日本は、何度も素晴らしい崩しで決定的な場面を作り出します。


大きなサイドチェンジで左右に揺さぶり、右の本田選手、左の宇佐美選手と、個人の力でもシリア守備陣を翻弄します。左右の攻撃バランスも良かったですし、両サイドバックとの連携も見事でした。もちろん決定力の低さは変わらず課題ですが、ここ最近の試合ではなかなか見られなかった、美しい連携プレーは目を見張るものでした。


後半21分に香川選手、41分に本田選手とダブルエースがゴールを決めて勝負あり。共にシリアに流れが行きかけていた時間帯だっただけに、価値のあるゴールとなりました。後半の4得点は全てカウンターからの得点と、ハリルホジッチ監督のやりたいサッカーも、具体化されるようになって来たようです。


予想以上の圧倒的な日本ペースや、先制点のオウンゴールに笑いが起こるなど、やや緊張感の欠いた試合になってしまいましたが、その中でも西川選手のビッグセーブなどで、締める所はしっかり締めてくれました。これで2次予選を首位突破。ここからが本番の最終予選突入です。これでようやく緊張感のある相手との試合が見られそうでが、本田選手もコメントしていたように、アジア相手でも、世界レベルを見据えながらの戦いを期待したいところですね。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 7

名勝負度 5

満足度 7

ビックリサーブ度 7