AC長野パルセイロL vs INAC神戸レオネッサ

大会:なでしこリーグ1部 第8節

結果:AC長野パルセイロL 3-2 INAC神戸レオネッサ

場所:南長野運動公園総合球技場 観衆6733


今サッカーで熱い場所と言えば「長野」。男子はJ3で首位争いを繰り広げ、女子は昇格1年目ながら堂々の3位。特にチーム数の少ないなでしこリーグにとって、新加入クラブの活躍はリーグに活気を与えてくれます。集客でも引っ張りスタジアムも活気に満ちていた、南長野での上位対決を現地観戦です。


前半は完全にINACペース。中島選手のスーパーボレーを皮切りに、INACらしい躍動感のある攻撃が随所に見られました。長野が相手をリスペクトし過ぎた印象もありましたが、面白いようにボールが回り、何度も長野ゴールを脅かします。キーパーのミスもあって前半終了時で2-0。この時点ではさすがに「INAC強し」と感じた人がほとんどだったのではないでしょうか。


流れが変わったのは後半5分。コーナーキックから田中選手が合わせてゴール。後半すぐの得点ということもあり、「イケる」という空気が選手にはもちろん、スタジアムの中にも感じられた瞬間でした。その20分後に生まれたエース横山選手の同点ゴール。


現在の女子選手の中で、最も輝いている選手と言って過言ではないでしょう。彼女がボールを持って前を向いた時のスタジアムに溢れる期待感。そしてその期待に応えるのが真のエースの証で、いまや完全に一皮剥けた感があります。同じピッチに立っていた同年代のライバル、京川選手の胸中はいかに。


こうなると流れは完全に長野ペース。6000人以上の人達が、長野の勝利を後押しするわけですから、流石のINACもこの雰囲気に呑まれてしまいました。Jリーグとなんら変わらないスタジアムの光景。人気チームは必ず強くなると言われますが、今の長野の快進撃も納得のところです。0-2からの逆転劇は、ジャイアントキリングとは言わないでしょう。昇格1年目でも守備一辺倒ではなく、攻撃的なサッカーを見せているところが本田監督の面白いところですね。やはり今、長野が熱い!


試合採点

ハッスル度 7

見応え度 6.5

名勝負度 6.5

満足度 7

活気度 8