レアルマドリード vs アトレティコマドリード

大会:UEFAチャンピオンズリーグ 決勝

結果:レアルマドリード 1-1(PK5-3) アトレティコマドリード

場所:テレビ観戦


2014年と同一カードとなったチャンピオンズリーグ決勝。2年前の雪辱を果たすべく、アトレティコが勝利したほうが試合は盛り上がるでしょうが、クラブワールドカップで来日して欲しいのはレアル。中立の日本人にとっては悩ましいマドリードダービーです。


開始15分でセットプレーからレアルが先制。早い時間帯での失点に、アトレティコはプランを狂わされてしまいます。逆にレアルはこの得点によってスローダウン。攻撃時にはリスクをかけずに、前線の「BBC」3人にまかすだけになってしまいました。ボールもアトレティコに持たせ、ポゼッションでもレアルが下回るという、いつもとは逆の展開。


アトレティコのカウンターを封じるという狙いもあるのでしょうが、良く言えば「堅実なサッカー」、悪く言えば「退屈でつまらいサッカー」をこの決勝で披露したジダン監督。今季無冠のレアルにとって、このタイトルを取るために、なりふり構っていられなかったのかもしれません。勝利と同時にサッカーの面白さも追求しているバルセロナなら、ぜったいに取らない戦術だと思いますが。


大関の立場で、バイエルンやバルセロナといった横綱を倒して来たアトレティコ。しかし最後の横綱レアルが、大関の戦い方を仕掛けてくるとは予想外だったでしょう。後半34分には同点に追いつき、交代カードを2枚残して延長に入った時は、アトレティコの勝利を予想できたのですが・・・


結局PK戦までもつれこんだ勝負はレアルの11度目のVで幕。決勝戦らしいと言えばらしい勝負でしたが、これで晴れて年末のクラブワールドカップには、レアルがやって来ることとなりました。個人的には今年を最後に、日本開催はしばらく無いのではと予想しています。生レアルが見られる少ないチャンス。その時はぜひ、横綱サッカーを見せてもらいたいものです。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 5

満足度 4.5

横綱度 4