日本 vs スウェーデン

大会:リオ・オリンピック2016 サッカー男子

結果:日本 1-0 スウェーデン

場所:テレビ観戦


他力本願で迎える3戦目は、ブラジルワールドカップを含めて、これまでも何度かあったシチュエーションでした。しかしその結末はいずれも、相手の結果を待つことなく自ら敗れ去っています。


この手倉森ジャパンも結果は予選敗退なので、課題はもちろんあるでしょう。しかし今までのジンクスを乗り越えて、しっかりと勝利を飾って戦え終えたことは、大いに評価できるのではないでしょうか。


試合のほうは、前半からスウェーデンのスローペースに付き合う格好に。スウェーデンも組織力をウリにしているチームのようでしたが、その組織力で日本は相手を圧倒しました。攻撃で崩されるようなシーンはほとんど無かったですし、やはり高さを生かした単純な攻撃のほうが、日本としては怖かったはずです。


逆に素晴らしかった日本の攻撃。後半に入ると徐々にエンジンがかかって行き、何度もほれぼれするような連携プレーを見せてくれます。その起点となっていたのが大島選手。後半20分の得点シーンも、大島選手がドリブルで切り込んでいった見事なゴール。すでにA代表にも呼ばれている逸材ですが、この大会中にも大きく成長を感じさせてくれた一人でした。


残念ながら予選敗退となってしまいましたが、3戦戦って日本を「強い」と思わせてくれたオリンピック代表チームを、シドニー以来見ることができました。あきらめないメンタルの強さも、今までの代表には無かった部分ですし、何より試合が「面白い」ことがこのチームの最大の特徴です。


それだけに、ここでオリンピックの舞台から去ることが非常に残念。月並みですが、この悔しさをA代表へと繋げていって欲しいですね。


久保選手の招集問題でもあったように、ヨーロッパではオリンピックのサッカーを過小評価している傾向がありますが、だからこそ日本が世界チャンピオンになれる可能性のある大会でもあります。4年後の東京オリンピックのノルマはメダル獲得。そのための課題と収穫も多かった、リオ・オリンピックサッカーでした。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 6.5

名勝負度 6

満足度 6.5

成長度 7