日本 vs イラク

大会:FIFAワールドカップ アジア最終予選

結果:日本 2-1 イラク

場所:テレビ観戦


日増しにハリルホジッチ監督解任論の話題が多くなっていますが、こういう雰囲気を覆すことはなかなか難しいですね。南アフリカ直前の岡田ジャパン時代にも、似たような過去がありましたが、ベスト16という成績によって状況を一変させた岡田監督。ハリルホジッチ監督にはこの状況を一変させるだけの、運と実力はあるのでしょうか。


タイ戦からの大きな変更点といえば、香川選手に変わって清武選手、山口選手に変って柏木選手が先発スタート。柏木選手らしい長短のパスで、前半はリズムを作っていましたが、本来ならもっと出来る選手のはず。交代1番手と、ハリルホジッチ監督からの評価もいまひとつなのでしょうか。


逆に素晴らしい活躍だった清武選手。1点目のショートカウンターも清武選手の素晴らしいドリブルからでした。香川選手との大きな違いは、中央以外でもプレー出来ること。本田選手が中に入ってきたら、入れ替わりで右サイドにポジションを取ることができます。後半は少し消耗しましたが、清武選手の活躍は明るい材料の一つと言えるでしょう。


それでもホームで勝ち点1は、予選敗退が現実味を帯びてしまいます。アディショナルタイムからは吉田選手を上げてパワープレー。ブラジルワールドカップの悪夢を思い出しますが、だったらハーフナー選手を呼べばいいのにとも思ってしまいます。しかし意外とこのパワープレーが機能していたのには驚きましたが。


そんな日本とハリルホジッチ監督の窮地を救ってくれた山口選手の劇的ゴール。「結果が全て」とはよく言いますが、これほど勝利が状況を一変することも珍しいのではないでしょうか。今までの悪い流れを変える、分岐点となる試合になってほしいですね。内容はともかく、運を持っていることは確認できたハリルホジッチ監督。次のオーストラリア戦では、今の日本の真の力が見られそうです。


試合採点

ハッスル度 7

見応え度 5.5

名勝負度 5.5

満足度 7

地獄から天国度 10