日本 vs ベルギー

大会:FIFAワールドカップロシア2018

結果:日本 2-3 ベルギー

場所:テレビ観戦


2点差から大逆転負け。普通なら「なぜ」とか「もし」を言いたくなる気持もあるはずですが、そんな感情は一切なし。ただただベルギーが強かった。そんな相手に本気で「勝てる」と思わせてくれた、夢を見させてくれた日本代表は初めてなのです。


我慢の前半があったから後半の攻撃へと繋がった。48分、柴崎選手のスルーパスから原口選手が先制ゴール。その直後、アザール選手の強烈シュートがポストに弾かれ、明らかに「運」が向いていると感じた出来事。乾選手のスーパーゴールが生まれたのもその直後でした。


「勝てる」と夢を見れた瞬間。その一方で、「ベスト8への壁がこんなに簡単なはずがない」とも思いつつ、やはりベルギーの猛攻は凄かった。2枚替えの積極采配に出たマルティネス監督。その期待に応えたフェライニ選手の高さ。何よりルカク選手のスピードとパワー。あの大きさでワンタッチパスまでやられては、たまったものではありません。まさに世界トップクラスのタレント軍団。


そんな相手に日本も負けていなかった。川島選手のビッグセーブ。体を投げ出しシュートブロックするセンターバックの2人。そしてコンビネーションでベルギーゴールに迫っていく日本の攻撃。


「引いて守るサッカー」ではなく、「縦に早いサッカー」でもない。組織力とパスワークで、初めて真っ向勝負を挑んだ日本代表。これぞ「日本サッカー」だと胸を張りたくなるプレーの連続。白熱した試合展開とともに、ただただ両チームの選手達に拍手を送りたくなるのでした。


そして迎えたベルギーのラストプレー。ぐうの音も出ないようなカウンターを決められ、衝撃度はまさにドーハ級。日本中が悲しみに暮れたドーハの悲劇ですが、後のジョホールバルの歓喜へと繋がった、日本サッカーが最高に熱かった4年間。


やはりベスト8への壁はこれくらい高いほうがいい。ドーハの悲劇に匹敵するような、美しい散り方をした日本代表。必ずやこの壁を超える日がくることを、確信できた試合でもありました。


試合採点

ハッスル度 8

見応え度 8

名勝負度 8

満足度 8

ベスト8への壁度 10