大会:ソフトボール世界女子選手権2018 決勝
結果:日本 6-7 アメリカ
場所:ZOZOマリンスタジアム
勝敗のことなど些細なことに感じるほど、その場に居合わせた喜びが勝る試合がたまにあります。そんな試合が見たいために、どっぷりとスポーツ観戦の深みにハマってしまったわけですが、この試合がまさにソレ。これほど試合後に両チームへ向けて、心からの拍手を送ったのも久しぶりなのです。
連日行われている世界ソフトですが、目に付くのは日本の圧倒ぶり。コールドゲームになるほど大差が付く試合が多く、日本が強いことはそれはそれで良いのですが、試合自体は名勝負には程遠い印象。
そんな中で迎えた前日の準決勝。最大のライバルアメリカとの一戦は、これまでとは打って変わっての好勝負となりました。延長戦までもつれ込んだ試合はアメリカのサヨナラ勝ち。ただこの敗戦によって、決勝戦への期待度は俄然アップしたのでした。
そして再び迎えたアメリカとの決勝戦。投手はダブルヘッダーで既に1試合投げ切っている上野投手。アメリカが緻密な投手継投する一方、日本は上野投手一本。ブルペンで準備する投手すらいませんでしたから、宇津木監督の腹のくくりようも感じられました。
だからこそ、7失点しようがサヨナラ負けを喰らおうが、何ら責める気など起こるはずがありません。世界一がんばっている姿を見てもなお、「ガンバレ」と応援せずにはいられない投手。
藤田選手の2本のホームランには心底シビれたし、そこからなお逆転するアメリカも素晴らしいの一言。勝負からすれば日本の痛恨の敗戦。それでも試合後に拍手が鳴り止まなかったことが、この試合の素晴らしさを物語っていたのではないでしょうか。
試合採点
ハッスル度 7
見応え度 7
名勝負度 8
満足度 8
死力を尽くした度 10
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