湘南ベルマーレ vs 横浜F・マリノス

大会:YBCルヴァンカップ 決勝

結果:湘南ベルマーレ 1-0 横浜F・マリノス

場所:埼玉スタジアム2002 観衆44242


ルヴァンカップ決勝。Jリーグが地上波放映される数少ない機会。普段サッカーを見ない人達に、Jリーグをアピールする絶好のチャンス。そしてそれは決勝に進んだクラブにも言えること。


にもかかわらず、このカップ戦決勝に名勝負は少ない。決勝戦特有の固い試合になることが多く、試合後に満足しているのは勝利チームのサポーターだけ。しかし今年の組み合わせには、期待感も抱かせました。


両監督ともに、攻撃的なサッカーを見せることを会見でコメント。多少地味目のカードながら、内容では派手な試合が期待できそうな、両チームのサッカースタイル。そしてその宣言通り、シュートの打ち合いとなったこの試合。


試合序盤から、まるでアディショナルタイムの攻防のようなカウンターの応酬。もう少し落ち着かせればとも思いましたが、これが両クラブのスタイルでもあり特徴。特に湘南の攻撃は、高い位置でボールを奪うとスピード感抜群。


36分、杉岡選手の豪華ミドルで先制に成功しました。後半は一転横浜FMペース。湘南が引いたこともあり、横浜FMの一方的な展開に。しかし、ゴール前を固めた湘南ディフェンスを破ることは出来ずタイムアップ。


惜しまれるのは再三あったコーナーキックのチャンス。工夫が見られた湘南のコーナーと比べると、あまりに可能性を感じられないセットプレーが残念でした。それでもスコア以上にゴール前の攻防が多く、テンションの高い試合にスタジアムも大盛り上がり。


湘南サポーター以外の人達にも、十分面白いと感じられたのではないでしょうか。トーナメントでは決勝まで勝ち上がる力がありながら、リーグ戦では苦戦するのもよくわかるサッカー。そんな両チームらしいサッカーが、存分に見られた決勝戦でした。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 6.5

名勝負度 6

満足度 6.5

らしい度 7