大会:さいたま市ノーマライゼーションカップ2019
結果:日本 10-0 IBSA世界選抜
場所:サイデン化学アリーナ 観衆1033
とにかく驚かされました。一人の選手のプレーで、ここまで衝撃を受けたのも久しぶり。「ブラサカの澤穂希」とも呼ばれ、マスコミからも注目を集める菊島宙選手。
まずはファーストタッチからのドリブルだけで、会場にどよめきが起こります。試合中は静寂を守らなければならないブラインドサッカーですが、それでも思わず声が出てしまう菊島選手のプレー。
まるで見えているかのようなドリブルは、相手ディフェンスが何人いようとお構いなし。相手の隙間をスルスルと抜けて行くと、ゴールのスミを狙った強烈なシュート。一人異次元のプレーを見せる菊島選手でしたが、他のプレーヤーとの差がハッキリ現れたのがPKの場面。
男子選手でも足元のボールを、その場からノーステップで蹴ることの多いフリーキック。それを菊島選手は思い切り助走してからの弾丸シュート。しかもガイドの指示なしですから驚かされるばかり。会場内のそこかしこから「スゲー」という声が聞こえてくるのでした。
世界選抜といえど、即席チームに彼女を止める術はなく、取りも取ったり9得点。唯一菊島選手以外のゴール、工藤選手が決めた7点目が、日本が最も大喜びしたシーンになりましたけどね。
確かにマスコミも大勢集まるだけの逸材。「菊島宙(ソラ)」サッカーファンならこの名前を覚えておいて損はなし。しかし、東京パラリンピックに女子代表のカテゴリーはなく、男子代表チームに入ることもできないのが、残念でしかありません。
試合採点
ハッスル度 5
見応え度 7
名勝負度 3
満足度 7
衝撃度 8
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