日本 vs トリニダード・トバゴ

大会:キリンチャレンジカップ2019

結果:日本 0-0 トリニダード・トバゴ

場所:テレビ観戦


森保監督の代名詞の3バック。ここ最近、にわかにフル代表での3バックへの期待度が高まっていたのですが、その理由は現在行われているトゥーロン国際大会でのU-22代表のサッカー。強豪のイングランドとチリを倒し、その内容も素晴らしい。昨日のチリ戦はなんと6-1というスコアでの完勝。


以前からオリンピック代表では3バックで、フル代表は4バックというダブルスタンダードの状態。森保監督が指揮を取ることも減り、兼任監督のメリットがほとんど感じられなかった現状。しかしここでトゥーロン組の素晴らしいサッカーを目の当たりにし、「これをフル代表でも見てみたい」と思った矢先の3バック初挑戦。まさにグッドタイミングとはこのこと。


しかし、結論から言ってしまえば「機能した」とは言えないでしょう。初挑戦であることを差し引いても、フル代表クラスの選手達ならもう少し見せて欲しかったところ。チャンスの数は多く、決定的な場面も作り出しましたが、引いた相手のディフェンスを崩しきることは出来ず、スコアレスドロー。


ウィングバックと2シャドーで、サイドは数的有利を作れるもの、逆に中央の枚数は足りていない印象。終盤に見せた、柴崎選手がゴール前に入っていくシーンなどは、もっと見せて欲しいですけどね。センターバックの選手層も厚くなり、原口選手のウィングバックも面白いアイデア。3バックが機能しそうなメンバーだとは思うのですが、森保ジャパンの得点源だった、新BIG3を使えないという欠点も。


ザッケローニ監督も、西野監督もチャレンジしつつ、失敗に終わった3バック。なぜフル代表との相性が悪いのかは謎ですが、もう少しトライして行く価値はあると思います。これまた昨日のU-20韓国代表のように、流れを変えるオプションとしてでも、もう一つの武器になることは間違いないですし。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 5

満足度 5

3バック機能度 5