なでしこジャパン vs イングランド

大会:FIFA女子ワールドカップフランス2019

結果:日本 0-2 イングランド

場所:テレビ観戦


良い試合の後にコロっと負ける。好調が継続されないのは、高倉ジャパンではよく見る光景。それはスタメンやポジションを毎試合のように変えているので、「続かない」のは当然とい言えば当然。ただワールドカップ本番ともなれば、過密日程の中で最大7試合。いかに選手を休ませながら、やりくりしていくかは監督の腕の見せどろ。


予選突破が決まっている中で、一戦必勝で同じスタメンを使い続けたり、怪我がちの長谷川選手を起用していたら、逆に心配になっていたところ。その中で好調の菅澤選手や三浦選手を休ませる采配には、好感を持つことも出来ました。


「立ち上がりが重要」とは試合前の高倉監督のコメント。前半15分を無失点で凌げれば、日本にもチャンスがあるのではと予想していましたが、14分にエレン・ホワイト選手に決められ失点。粘り強く守りきれないのは、今の日本の大きな課題。


やはり狙われてしまった日本の左サイド。イングランドの右サイドを抑えるためには、攻撃することが効果的なのですが、ようやく日本のサイドバックがオーバーラップ出来るようになったのは試合終盤から。サイドバックとサイドハーフの連携不足も、チームを熟成させて来なかったツケが出ているように見えるのです。


菅澤選手と三浦選手を投入し、チャンスを作れるようになった日本。ただそれはスコットランド戦のスタメンのままの方が良かったと証明する形にもなり、今後の選手起用にも影響を与えそう。ただ横山選手に関しては、アジアカップの時のように、スーパーサブの方が相手は怖いと思いますけどね。


押し込まれながらもしっかり追加点を取るのが、日本とイングランドの差。まだまだ「第一グループ」との差は縮まっておらず、番狂わせを起こせそうな雰囲気もなし。番狂わせを起こす条件は、「キーパーのビッグセーブ」「粘り強い守備」「ラッキーガールの出現」「監督の采配」などなどありますが、今のところクリアしてるのはキーパー山下選手の活躍くらい。


ただアルゼンチンの追い上げで、3位転落もありそうなヒヤヒヤの終盤でしたが、「運」はまだ日本にも残っていそう。2位通過の方が中5日取れるという、アドバンテージも生かして欲しいものです。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 5

満足度 5

継続度 4.5