結果:日本 1-1 エクアドル
場所:ネット観戦
勝った方が決勝トーナメント進出のエクアドル戦。キリンチャレンジカップだったら恐れるに足らない相手だと思いますが、これが南米選手権という本気の舞台。こういう試合をどれだけ積み重ねるかが、本当の「経験」だと思いますよね。
日本は15分。岡崎選手の飛び出しから、こぼれ球を中島が豪快に決めて先制。一度はオフサイド判定になりましたが、VARによって認めらる形に。岡崎選手は相手ディフェンスとのギリギリの駆け引きを、何度も繰り返している選手。その何ミリレベルの駆け引きによって、幻のゴールも多かったはず。それをしっかりと判定できるようになることは、VARの利点でもあります。
しかし、35分にはエクアドルが同点ゴール。川島選手も一度はスーパーセーブで止めましたが、こぼれ球を押し込まれてしまう形。
ボール保持率、決定機の数もほぼ互角の展開。65分以降は、上田選手、安部選手、前田選手と、攻撃的な選手を次々に投入し、前線を厚くする日本。上田選手や前田選手の素晴らしい動き出しから、決定的な場面を作りだしましたが、決め切ることは出来ず。両選手ともに、ファーストタッチが足元に入ってしまい、苦しい体勢からのシュートに。シュートの精度を上げる前に、ワントラップ目の精度で勝負は決まってしまいますからね。
この試合で気になったのは中島選手のポジショニング。試合が進むにつれて、中央に位置する時間が多くなり、サイドを使えない窮屈な展開に。中村俊輔選手にしろ香川選手にしろ、サイドにいられず中に入って来てしまうのは、日本の悪しき伝統。その点でサイドで推進力を発揮していた中島選手までもそうなってしまうのは、焦りからなのか、余裕の無さからなのか。
いずれにしろ、今まで通り冷静にプレー出来れば勝てた試合だっただけに、チームとしての若さも見えてしまった感は否めず。3戦通して良い内容もありましたが、結果は勝ち点2止まりで、いまだ南米選手権未勝利。これが日本の現状とも言えるでしょう。
それでも今後に期待を持たせてくれた選手も大勢見られました。久保選手や三好選手はもちろん、冨安選手や植田選手の活躍にも目を見張りました。その中でも一番驚かされたのは柴崎選手。クラブで出場機会を失って心配されていましたが、このパフォーマンスを続けてくれれば、向こう4年間日本のボランチは安泰。これからの日本代表を牽引して行って欲しい選手なのです。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 6
名勝負度 6
満足度 6
課題と収穫度 7
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