なでしこジャパン vs カナダ

大会:国際親善試合

結果:日本 4-0 カナダ

場所:テレビ観戦


ラグビーワールドカップで日本中が大盛り上がりですが、つい3ヶ月前に女子サッカーのワールドカップが行われていたことを、覚えている人がどれほどいるでしょうか。結果が出ないと話題にもされない、淋しい日本のスポーツ文化。まぁそれを嘆いてもしかたがないですが、挽回するチャンスは1年後。東京オリンピックに向けて再スタートのなでしこジャパン。


「ワールドカップメンバーがベース」と公言している高倉監督。その言葉通りに、現状のベストメンバーとおぼしきスタメン。今まではなかなかメンバーを固定せずに、一試合ごとにリセットされていた感がありましたが、これでようやく上積みを作っていけそう。


開始6分には中島選手のクロスを、岩渕選手が合わせ日本が先制。代表だと驚くほどの決定力を見せる岩渕選手ですが、菅澤選手との相性も良さそうで、現状この2トップが第一選択になるでしょうか。それにしても普段のリーグより、代表の方が点を取れるのはどういうこと?


その後はカナダも落ち着きを取り戻しイーブンな展開。流れが変わったのは遠藤選手を投入してから。長谷川選手を中央にし、遠藤選手、籾木選手の両ワイド。65分には岩渕選手とのワンツーから長谷川選手の強烈シュート。こぼれ球を籾木選手が豪快に突き刺し気持ちのいい追加点。


やはりサイドより中央の方が生きるように見える長谷川選手。オリンピックメンバーは18人と狭き門なので、今日の中島選手のようなポリバレントな選手は、監督としては使いやすいでしょう。ただそのポジションが「出来る」と「得意」は別の話。ユーティリティーよりもスペシャリストの方が、見る方としては面白いんですけどね。


その後も2点を追加した日本。途中投入の田中選手がゴールに迫った場面は、グっと来るものもありましたよ。カナダ相手にここまでの内容は、上々と言えるのではないでしょうか。日本国内での親善試合という側面もありますが、今回ばかりは来年の本番も、日本国内ですからね。


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 7

名勝負度 5

満足度 7

上積み度 6.5