ジェフユナイテッド千葉L vs 浦和レッズL

大会:なでしこリーグ1部 第18節

結果:ジェフユナイテッド千葉L 0-2 浦和レッズL

場所:フクダ電子アリーナ 観衆1347


なでしこリーグの最終節。一応浦和にも優勝の可能性は残っていたようですが、現実的ではない得失点差。前節、浦和が伊賀に敗れた時点で、ベレーザの優勝は決まったと言えるでしょう。最終節を前にポカしてしまう辺りは、トップチームを含めて浦和らしいと言えば浦和らしい。まぁそれでも今シーズンのなでしこリーグを終盤まで盛り上げた立役者は、まちがいなく浦和でした。


試合は両チームイーブンな展開。千葉は40分にゴール前のワンツーから成宮選手がシュートを放つも、キーパー池田選手がファインセーブ。後半早々にも鴨川選手のシュートがポストに弾かれるなど、チャンスは作るもゴールを割ることは出来ず。


するとその直後の51分。コーナーキックの流れから、長船選手が頭で合わせて浦和が先制。決定機を外した直後に失点してしまうのは、サッカーではよくある展開。


その後も千葉は持ち前の「走るサッカー」で浦和ゴールに迫るものの、どうしたって後半へ行くほど運動量は減少。「走るサッカー」は「無理をさせてるサッカー」とも言えますからね。83分にはカウンターから、菅澤選手のゴールが決まり勝負アリ。


この試合でも遠藤選手や南選手など、若い選手の活躍が目立った浦和。特に南選手のロングフィードには驚いたくらい。さすがは若手の起用も上手い森監督。後方から繋いでいくサッカーで、昨年までより「見栄え」もグッと良くなりました。優勝争いできるまでチーム力を引き上げた森監督の評価は、ベレーザ時代よりも急上昇。ただ来シーズン優勝するためには、もう一段の総合的なレベルアップも必要でしょうね。


というわけで、2019年のリーグ戦もベレーザの優勝で幕。前人未到5連覇で、その圧倒的な強さは誰もが認めるところ。それでも「やはり」というか「予想通り」というか。落ち着くところに落ち着いたとも言える結果。


優勝オッズ1.1倍のレースが、世間の関心を集めるのは難しい話。しかしそれはベレーザが強すぎるからでなく、他のクラブの不甲斐なさによる問題。開幕前から本気でベレーザに勝とうと思って、補強やチーム作りをしたクラブがどれだけあったのか?


外国人選手を獲得するなり、海外に出てる日本人選手を呼び戻すなり。もちろん今年の浦和のように、監督交代も大きな補強。永田監督と渡り合えるような、先進的で面白いサッカーをする監督ならなお良し。少なくとも「来年はもしかしたら」と思わせるくらい、各クラブには本気の「打倒ベレーザ」を目指して欲しい。それくらいでないと、ますますベレーザ「一強」のリーグが続いていくように思えるのです。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5

名勝負度 5.5

満足度 5.5

若手の台頭度 6.5