浦和レッズ vs アルヒラル

大会:AFCチャンピオンズリーグ2019 決勝

結果:浦和レッズ 0-2 アルヒラル

場所:埼玉スタジアム2002 観衆58109


決勝の相手がアルヒラルに決まった時、一番嫌な相手になったなという感想。2年前も苦戦させられており、前回のリベンジというモチベーションも高い。案の定ファーストレグでは散々な内容で、からくも1失点で済んだという結果。埼スタの雰囲気も経験済みで、アルヒラルサポーターの気合いも十分という試合前。


しかし、さすがにホーム戦ということで、ファーストレグよりは浦和がボールを保持できる展開。ただ、アタッキングサードに入ってからのアルヒラルディフェンスは固く、当たりも激しい。ハイボールの争いでも、浦和の選手が吹き飛ばされるシーンが多く、試合序盤の鍔迫り合いで、やはり「アルヒラル強し」の印象。


2点取らないといけないが、1点取られても厳しくなってしまう難しいシチュエーション。それだけにピンチの場面はヒヤヒヤもの。セットプレーやカウンターから何度も浦和ゴールに迫られるも、西川選手のファインセーブもあり、なんとか前半を無失点で凌いだ浦和。


ただこれがプラン通りだったのかは気になるところ。ウィングバックの消耗の激しい浦和のシステムでは、後半へ行くほど運動量は低下。前半のうちにもっとパワーを持って攻撃して欲しかった。現に1失点後の残り20分は、反撃する体力は残っておらず、どう点を取るかも最後まで見えて来ませんでした。


74分とアディショナルタイムに、カウンターからの完璧な崩しで浦和を粉砕したアルヒラル。やはり今回ばかりは、アルヒラルが勝ちたい気持ちが上回っていたのは間違いないでしょうね。


というわけで、3年連続のJリーグ勢の優勝ならず。ただ日本のクラブを代表して、決勝の舞台に立った浦和には十分なリスペクトが必要。承知の通りリーグ戦では残留争いするなど、リーグとACLの両立は浦和ほどのビッグクラブでも過酷。優勝賞金も少なく、地上波放送もされない、真面目にやる方が損しそうな大会。


それでも日本のクラブが「世界」へと繋がってる、唯一の道がACL。ヨーロッパや南米のように、自国のリーグより格付けの高い大会であるべき。Jリーグ側もACLを勝ち抜くことにもっと「旨み」を与えないと、ますます罰ゲーム的な大会になってしまうのでは?


試合採点

ハッスル度 6

見応え度 5.5

名勝負度 5

満足度 4.5

玉砕度 7