大会:JリーグD1 第33節
結果:FC東京 1-1 浦和レッズ
場所:味の素スタジアム 観衆40202
最終節、横浜F・マリノスとFC東京のチケットは即日完売。これまで7万人収容の日産スタジアムのチケットが、即日完売したのはちょっと記憶にないので、それほどまで注目度と期待感が高まっていた1位と2位の直接対決最終戦。
しかしここに来て東京が失速。最終決戦を前に、マリノスの優勝が決まってしまう可能性も浮上。「最終節・勝った方が優勝」のシチュエーションにするためには、東京はこの試合勝利のみ。一方の浦和も残留争いがかかっており、両クラブの相性でも浦和にはお得意様。見る側も事前の予想が難しいほどの大一番に、もちろんスタジアムはフルハウス。
試合開始直後から猛攻を仕掛ける東京。20分までに決定的な場面を何度も作り出しますが、キーパー西川選手のビッグセーブや、鈴木選手の必死のブロックで浦和はゴールを割らせず。
すると東京は、ディエゴ・オリヴェイラ選手、永井選手が相次いでの負傷退場。東京の攻撃陣2枚看板を、早い時間で失ってしまう痛すぎるアクシデント。当然東京の勢いは失われていき、39分にはコーナーキックの流れからマルティノス選手が押し込み浦和が先制。
後半は一転浦和のペース。ACL決勝から大幅にメンバーを入れ替えきた大槻監督。交代策も両ウィングバックに2枚使うことで、最後まで運動量も落ちることはなし。相性の良さも相まって、後半は完全にゲームを支配した浦和。柏木選手も起点となって、久しぶりに躍動したプレーを披露。
途中経過でマリノスがリードしていたこともあり、予想していた一番残念な結果が濃厚になってきた69分。コーナーキックから田川選手のゴールで辛くも同点。今節で優勝が決まってしまう事は何とか阻止できましたが、得失点差を考えればほぼマリノスの優勝は決定的。ここに来て失速してしまう東京は、やはり優勝争いの経験不足が露呈。最高の舞台を目前にして何ともはや・・・
「最終節・勝った方が優勝」の試合を、NHKの地上波放送していれば、どんな人でも「ちょっと見てみようか」と興味を持ったのでは? サッカーファン・Jリーグファンを増やすきっかけを失ってしまったことは、重ね重ね残念。もうこんなシチュエーションになるチャンスも、そうそう訪れないでしょうしね。なかなか期待に応えられないJリーグ。せめて最終節は、満員の日産スタジアムを沸かすような試合になることを期待したい。
試合採点
ハッスル度 6
見応え度 5.5
名勝負度 5.5
満足度 3
ほぼ終了度 6.5
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