大会:JリーグD1 第34節
結果:横浜F・マリノス 3-0 FC東京
場所:日産スタジアム 観衆63854
実はプレーオフ以外でJリーグの優勝場面に立ち会ったことがない。ここで決まるであろう試合で、ことごとく負けるのが毎年の恒例。6年前のマリノスと新潟の試合などはその典型。当時のJリーグ最多入場者数を動員しておきながら、下位の新潟にあっけなく完敗。それくらい優勝試合を見るのが難しいJリーグ。しかし今回ばかりは1位と2位の直接対決。なんとかスッキリした形での優勝シーンが見たいもの。
2位の東京にも可能性は残っていて、4点差以上が必要という高いハードル。普通に戦っていては難しいタスクだと思うのですが、無難な入りの東京。前線から奪いに行ってはいるものの、全体的にリスクをかけているという印象はなし。この辺りが「面白い試合を見せる」と言うポステコグルー監督と、「いつも通り戦う」と言った長谷川監督との違いか。
試合が動いたのは26分。ティーラトン選手のシュートが相手ディフェンダーに当たり、ループシュートのような形でマリノスが先制。絶対に先制点を取らなければならないのは、もちろん東京の方。この時点で東京の逆転優勝の芽はほぼなくなり、見る方としても、後はマリノスがスッキリ優勝を決めてくれることに切り替えた瞬間。
67分にはマリノスのキーパー朴一圭選手が一発レッドで退場。ここからようやくリスクをかけた攻撃が見られるよになった東京。数的不利のマリノスゴールに迫りましたが、77分には遠藤選手の一人カウンターが決まり勝負アリ。苦しい時間帯でもあっただけに、優勝を決定付けた遠藤選手ゴールにはシビれましたよ。
Jリーグの中でも特別攻撃的なマリノスが優勝したことは、喜ばしいこと。ポステコグルー監督就任当初は、守備の不安も指摘されていましたが、それ以上の攻撃力で見るものを魅了。何より監督自身が、毎試合のように「面白い試合を見せる」とコメントしているのが、大いに好感が持てるのです。
夏に行われたマンチェスターシティとの試合などは、まさにエンターテイメント性の高い最高に面白かった試合。こういう試合をもっとJリーグで見たい。そのためには、他のJリーグの監督、特に日本人監督が、ポステコグルー監督のような気概を持ってくれれば、もっと面白い試合の多い、魅力的なリーグになるのではないでしょうか。
試合採点
ハッスル度 6.5
見応え度 6
名勝負度 5
満足度 7
返り討ち度 7
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