なでしこジャパン vs 韓国

大会:AFF E-1サッカー選手権2019

結果:日本 1-0 韓国

場所:テレビ観戦


E-1選手権タイトルマッチ。ゴールデンタイムの地上波中継なんて、Jリーグでもそうそうあることではないので、チャンネルを変えられないような試合になることを期待しながらのテレビ観戦。


岩渕選手・長谷川選手・熊谷選手が不在。誰が出ても変わらないサッカーを目指す高倉監督も、さすがにこの主軸3人の穴は大きいはず。そんな中で、否が応にも期待がかかるのが田中選手。4年連続のリーグ得点王も、代表では相変わらず当落線上を行ったり来たり。しかし、エース不在の大一番で、自らの力を示すチャンスでもあった試合。


田中選手にとって、この試合がオリンピックメンバー入りできるビックチャンスでもあり、ラストチャンス。本人も当然その自覚はあったでしょうが、結果は非情な69分途中交代。この試合のパフォーマンスでは致し方ない部分もありますが、最後まで使って欲しかったというのが本音。ただこういう試合で「決めるか、決めないか」「持ってるか、持ってないか」というのは大きいんですよね。


日韓戦のタイトルマッチということもあり、こういう硬い展開もある程度予想の範疇。それでも日本は球離れが悪く、テンポの上がらない攻撃。せっかく高い位置でボールを奪っても、攻撃のスイッチが入らず、結局バックパスしてしまうフラストレーションの溜まる展開。この辺が各ポジションごとにリーダー不在の影響か。


そんな中でも小林選手や遠藤選手は、韓国相手にもファイトするプレーを披露。チームが上手くいっていない時に、こういう戦う姿勢を見せる選手は大事ですよ。


スコアレスドローが濃厚になってきた88分。籾木選手のシュートがPKを獲得。プレッシャーがかかる場面で自らキッカーをつとめ、日本の決勝点。あのままスコアレスで優勝が決まっていたらと思うとゾっとしますが、ホント勝てて終われたことが何より。「勝ち切る力」が付いてきた証なのかもしれませんね。


しかし、この大会も新戦力の発掘に費やした高倉監督。試合中でも頻繁にポジションチェンジを行うなど、コンビネーションや組織力が成熟して行かないのは、当然と言えば当然。新戦力で3試合出場したのは池尻選手だけですが、この試合では交代の一番手。多くの選手をテストしているものの、「収穫が少ない」というのが高倉監督の最大の欠点。さすがに来年以降は、チームビルディングに比重を多くしてくれるとは思いますが・・・ 怪我人が多く出るのも気になりますけどね。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5

名勝負度 5.5

満足度 5.5

勝って何より度 7