なでしこジャパン vs オーストラリア

大会:FIFA女子ワールドカップ

結果:日本 1-0 オーストラリア

場所:テレビ観戦


日程不利の猛暑でも相手より走り負けず、要注意のデバンナ選手も完封。ゴール前を固めるオーストラリアディフェンスを、慌てることなくじっくり攻めて、後半42分にゴール。残り時間をクローザー澤選手投入で締めて、海堀選手がガッチリキャッチで試合終了。これ以上の完璧な勝利があるでしょうか。


圧巻だったのは日本の組織的な守備力。勢いのあるオーストラリアに、ほとんど何もさせませんでした。4年前の澤選手を彷彿させる、宇津木選手のボール回収能力。最後の最後で体を張れる岩清水選手と熊谷選手。男子代表では永遠の課題でもあるセンターバックの人材不足ですが、なでしこには世界トップクラスのセンターバック二人が、大きな壁として立ちはだかっています。


日本の弱点はプレッシングとロングボール。普段通りのオーストラリアのほうが怖かったはずですが、予想よりも相手が警戒してくれたこともラッキーでした。それでもなかなか得点が奪えずジリジリした時間が続きましたが、このジリジリした87分があったからこそ、歓喜の3分間を味わうことができました。


自ら取ったコーナーキックから決勝点を叩き込んだ岩渕選手。サッカーマガジンの女子選手初の表紙を飾ってから、決してここまで順風満帆だったとは言えないだけに、このゴールは喜びもひとしおでしょう。ここからが「リトルマナ伝説」のスタート。「未来のなでしこ」そのものの、岩渕選手の準決勝以降の活躍も期待してやみません。


これで北京五輪から4大会連続でのベスト4進出。ただただ素晴らしいの一言です。準決勝の相手は、前回大会唯一の敗戦のイングランドに決まりました。ワールドカップの借りをワールドカップで返すチャンス。残り2試合観れる喜びを感じつつ、中3日が早くも待ちきれない思いです。


試合採点

ハッスル度 6.5

見応え度 6.5

名勝負度 5

満足度 7

ジリジリ度 8