結果:U-16日本 1-0 U-16UAE
場所:テレビ観戦
今の日本サッカー界で、唯一明るい希望と言えるのがこのU-16世代。予選グループを21得点0失点という、とんでもない成績で勝ち抜いて来ましたが、その内容は決して楽ではありませんでした。コンビネーションや組織力では前回大会の吉武ジャパンのほうが上。それでも玉際の厳しさやゴール前での泥臭さなどは、森山監督らしさを感じるチームになっていました。
攻撃陣にタレントが揃う日本ですが、やはり相手のレベルが一段上がると苦戦してしまいます。圧倒的に試合を支配しながらも、なかなか得点が取れずにカウンター1本で敗戦を喫してしまう。そんな試合を何度も目にして来ましたが、この試合もまさにそのパターン。後半36のPKを外した時は、何かが起こりそうな危険な匂いのする試合展開でした。
それでも1-0で勝ち切ることが出来たのはやはり「泥臭さ」。上手い選手が揃うと華麗なプレーに走りがちですが、得点のシーンなどはスカウティングによるまさに泥臭いゴール。森山監督が「ヤンチャなチーム」と表現していましたが、「おとなしい」世代が続いていただけに、メンタル面でも楽しみな世代かもしれません。
さて、期待の久保選手ですが、ドリブル、ボールコントロール、シュートと、どれを取っても噂に違わぬ逸材のようです。ただやはり中央でプレーしたい選手のようですね。サイドにいられず中央に入ってしまうのは日本の悪い伝統とも言えます。この試合でもサイド攻撃がほとんど見られないことに、苦戦の原因があるのではないでしょうか。
それでも一人の突出した才能がいると、その世代全体が引き上げられると聞きます。U-17ワールドカップでは、世界中からスカウトの視線が集まることでしょう。久保選手以外の選手達も、世界を驚かすことになるかもしれませんね。
試合採点
ハッスル度 5.5
見応え度 5.5
名勝負度 5
満足度 6
泥臭さ度 6
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