大会:2018 Tournament of Nations
結果:日本 0-2 オーストラリア
場所:テレビ観戦
選手や組み合わせを試すことは重要。しかしあからさまなテストは、選手はもちろん見る側にも勝負への意識を低くさせてしまう。川澄選手の言う「代表に負けていい試合は一つもない」の意識を持って戦っている選手がどれだけいるか。「壁が逃げてしまう」という所にも、現れているように思うのです。
試合後のインタビューでは、選手のミス指摘する高倉監督の言葉が聞かれますが、ではなぜミスが起こるのか? それは普段とは違うプレーをしているから。システムもポジションも、求められるプレーも違う。さらに選手の組み合わせを試しているわけですから、短期間ではミスが起こるのは当然。
テストしていながら、ミスを敗戦理由にしてしまう辺りにも、高倉監督に不安を感じてしまうところ。
なおかつ、鮫島選手や有吉選手がチームに戻ってもそのポジションをやることはなく、精度を上げることは困難。それなら本職のポジションで、阪口選手や杉田選手をテストした方がずっと効率的。何より「本番では使わないだろう」という考えが、見え隠れしてしまうのです。
他の国もテストしながらの大会なので、3連敗は言い訳の出来ない結果。男子ワールドカップ前のパラグアイ戦のように、手応えを掴むことが出来れば価値もありますが、テストすることが目的だったように見えた今大会。貴重な世界との試合を「消化」してしまったとともに、今年に入って続いていた、日本サッカーの「良い流れ」を、止めてしまったのも残念でした。
試合採点
ハッスル度 4.5
見応え度 5
名勝負度 5
満足度 4
勝負への意識度 4.5
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