なでしこジャパン vs イングランド

大会:2019 SheBelieves Cup

結果:日本 0-3 イングランド

場所:テレビ観戦


ワールドカップの前哨戦。イングランドのネヴィル監督は試合前、「日本に嫌な印象を残す」とコメントしていましたが、まさにその通りになってしまった試合。


日本は左サイドを攻略されると、立て続けに3失点。ニアの選手がスルーして、後ろの選手が走りこんでくるプレーなど、今までのイングランドにはなった攻撃。持ち前のパワーとスピードにプラスして、日本がやるような攻撃までされたら敵わない。


シュートの決定力でも、日本と大きな差を見せつけられました。アメリカ戦でもブラジル戦でも耐える時間を耐えたことで、後半のチャンスに繋がりましたが、前半のうちに3失点ではやはり厳しくなってしまいます。


特にタイトルマッチのような試合では、キーパーのビッグセーブは不可欠。やはり山下選手以外に「当たる」キーパーがいないとなると、トーナメントを勝ち上がるのは難しそう。


後半から4人替えて、リズムを取り戻した日本。両サイドバックが高い位置を取れるようになり、ボランチの杉田選手の攻撃参加で前線に厚みが生まれます。小林選手や籾木選手のシュートなど、決定的な場面も大幅アップ。


適正なポジションと適正な人選であれば、これくらいやれることは分かっているのですが、まぁ後は「決めてください」という感じですね。


しかし、前半のうちに3得点したイングランドが、守備戦術に切り替えたとも言えるわけで、その中で得点出来なかったことは、やはりイングランドの狙い通りの完勝だったと言えるでしょう。


本番3ヶ月前にして、この大会を「発掘」の場にした高倉監督。その甲斐あって杉田選手という収穫がありましたが、その一方で心配なのがチームの完成度。個で劣る日本の生命線は組織力。イングランドに組織力でも差を見せつけられると不安にもなりますが、ここまで来たら高倉監督の「短期間でチームは作れる」の言葉を信じるしかないですけどね。


この時期にガツンとやられておくのは悪いことではありません。ドイツワールドカップ前のアメリカ戦や、ロンドン五輪前のフランス戦での完敗を結果に繋げたように、この敗戦を生かしてくれればそれで良し。ただ、今日のスタメンがワールドカップのイングランド戦で、何人出ているかは分かりませんが。


試合採点

ハッスル度 4.5

見応え度 5

名勝負度 5

満足度 5

前哨戦度 5