結果:日本 2-1 スッコトランド
場所:テレビ観戦
返す返す痛恨だったアルゼンチン戦。初戦で勝ち点3を取りこぼしたことで、7試合を戦うためのターンオーバーをする余裕はなく、一戦必勝で臨むことが予想された試合前。それだけに高倉監督が3人を入れ変えてきたことには驚かされましたし、その「先」も見ている強気な姿勢には、期待感を抱くことができました。
そして試合開始直後、猛然とプレッシングに向かう岩渕選手。早々に右サイドを突破して、遠藤選手のヘディングシュートで終わった攻撃を見て、こちらもまた強気の姿勢が見られた選手達のプレーに、「初戦とは違うぞ」と感じさせてくれた試合の入り。
しかし、チャンスを作るもゴールを割れない時間が長くなると、アルゼンチン戦の悪夢が蘇って来そうな時間帯。そこで生まれた岩渕選手の先制ゴール。遠藤選手からラストパスを受け、振り抜いたシュートは重苦しい雰囲気を吹き飛ばす会心ゴール。まさに日本を救ったエースの一撃なのでした。
重さが取れた日本はようやく「これぞ日本」と言えるサッカーを披露。サイドバックやボランチの選手が攻撃に関わる厚みのある攻めを見せ、ロングボールとショートパスの使い分けも抜群。菅澤選手のポストプレーも効果的で、清水選手は何本シュートを打ったことか。サイドバックの攻撃参加が、日本の好調のバロメーター。高倉ジャパンでここまでサイドバックが攻撃参加できた試合も初めてでは?
ただ、そう簡単に終わらないのがワールドカップ。終盤に猛攻を受け、ミスがらみから失点。2枚使った交代カードも効果的とは言えず、特に日本の推進力になっていた遠藤選手を下げたことで、トーンダウンした感は否めません。
それでも崖っぷちだった日本には大きな勝利。ジーコジャパンもザックジャパンも、リオ五輪予選の佐々木ジャパンですら。初戦につまづいて、そこから挽回した「日本代表」は今まで見たことがありません。若いチームだけに精神面でも心配されましたが、ほっと一安心。何より選手達が一番ほっとしているでしょうけどね。
次のイングランド戦は1位突破を目指すのか、ターンオーバーで先に備えるのか、高倉監督のチームマネジメントにも注目。
試合採点
ハッスル度 6.5
見応え度 7
名勝負度 6
満足度 7
ほっとした度 7
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