日本体育大学 vs 早稲田大学

大会:第28回全日本大学女子サッカー選手権大会 決勝

結果:日本体育大学 2-0 早稲田大学

場所:味の素フィールド西が丘 観衆3799


インカレ決勝は2年連続で日体大と早稲田の好カード。今年も観衆3799人と活況の西が丘でしたが、先日の高校サッカーといい大学ラグビーといい、トップリーグをも超える集客力を見せるこの時期の学生スポーツ。その要因の一つに、トップリーグの「シーズンオフ」があると考えられます。


サッカー観戦に飢えた人たちが多くなるこの季節。そうなってくるとプロ化を目指す女子リーグの「秋春制」は、悪くないとも言えるアイデア。今日くらいの気候なら、全然快適でしたしね。


さて、試合の方は開始10分に児野選手のループシュートで日体大が先制。決勝戦を見に来ていつも願うのは、「硬い試合にならないでほしい」ということ。その意味では、早々に試合が動いたことで、期待感も高まった試合序盤。


しかしその後は両チームともにゴール前に迫ることが出来ずに膠着状態。西が丘はピッチが近く、監督の指示もよく聞こえてきますが、日体大の実質監督である楠瀬コーチの指示は「サイドを走らせろ」。その後は児野選手がサイドに流れてスペースを使ったりするなど、チャンスメイク。40分には中央からのスルーパスを、奥津選手が決めて日体大の追加点。


前半0-2と、ほぼ完全に封じ込められた早稲田。この試合が面白くなるなどうかは、早稲田の反撃次第。0-2からの逆襲で思い出すのは高校サッカー決勝。まさに静岡学園のような逆転劇を、早稲田は見せられるかどうか。


しかし後半に入っても、早稲田はペナルティエリアに侵入する場面はほとんど見られず、ロングシュートで終わる攻撃。山田選手のミドルシュートがクロスバーを弾く場面もありましたが、最後まで突破口を見いだすことが出来なかった早稲田。試合終盤は、0-2なりのリスクをかけた攻撃が見られなかったのも残念でした。


それだけ日体大の組織的なディフェンスが、素晴らしかったとも言えた決勝戦。内容的にはスコア以上に、明暗ハッキリ分かれた試合となりました。


試合採点

ハッスル度 5

見応え度 5.5

名勝負度 5

満足度 5

明暗度 6.5