大会:2020 SheBelieves Cup
結果:日本 1-3 スペイン
場所:テレビ観戦
世の中スポーツ自粛ムード一色の中、まずは試合自体無事開催されたことが何より。逆に言えば日本のスポーツファンを独占できる状況でもあるわけですから、少しでも面白い試合を披露して、世間の注目を集めて欲しいところ。
シーズン前の代表戦。毎年この時期のコンディションが良かったという記憶は一度もないですが、そうも言ってられないオリンピックイヤー。しかも昨年までのように、「選手をテストしているから」という言い訳も出来ない、ほぼワールドカップメンバーで臨んだスペイン戦。
その中でもテスト色の強い起用となったのが、サイドバックの遠藤選手と右サイドの池尻選手。共に攻撃面での良さを見せることは出来ずに、守備面での経験不足を露呈。このクラスの相手に付け焼き刃の守備が、通用しないのは当然。特に失点に絡んでしまった遠藤選手は、ただただ自信を無くしてしまうだけの采配になってしまったのでは?
他の2失点も、ゴール前からの繋ぎを奪われてのつまらない失点。近年Jリーグでも、横浜F・マリノスやヴィッセル神戸でも、この手の失点を多く目にします。共にゴールキーパーもビルドアップに参加する、ゴール前から繋ぐサッカー。しかし、1試合で2回も同じミスから失点しているようでは、メリットよりもデメリットの方が大くなってしまいます。オリンピックのようなビッグトーナメントではなおさら。
それでもマリノスのポステコグルー監督のように、「ミスはどうでもいい」くらいの信念があればいいのですが、高倉監督のコメントからは、そういう気概のようなものは伝わってこないのも気がかり。
この試合唯一の見せ場は、一人気を吐く岩渕選手のゴール。唯一「個」でも通用しそうな、頼みの綱のような選手ですが、大きな大会では常に怪我を抱えながらの参加でした。この選手に抜けられると、今の日本の得点力は半減。とにかく岩渕選手には、オリンピックに万全の状態で出場して欲しいということだけ。
ほとんどペナルティエリアに侵入するシーンはなく、選手交代するたびにトーンダウンしてしまう、良い所を探すのが難しい試合。救いがあるとすれば、「毎年この時期はこんなもの」なことでしょうか。
試合採点
ハッスル度 4
見応え度 4.5
名勝負度 4.5
満足度 4.5
毎年こんなもの度 6.5
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